2021年9月1日水曜日

QFHアンテナモデル生成コードのバグとQFHアンテナを作る際の給電点の注意

 先日、QFHアンテナのモデルの生成コードを公開しましたが、よくみたらバグっていました。

 気づいた経緯は、高さの影響をみようと思って、比較元として、GNDプレーンがないタイプを生成したモデルを加工して作ってみたんですね。

 そしたら、放射パターンが見事に下を向いていました。

GNDプレーンを削除したシミュレーション結果

 原因を探っていたら、意外とすぐに見つかって、給電点の構造が問題でした。
下向きに放射パターンが出てくる給電点の構造

正しく上方向に放射パターンが出てくる給電点の構造

 よくみてもらうとわかるんですけど、横方向に伸びているエレメントが長いループにつながっているんです。それで下と右、左と上を繋ぐように給電してあげないと放射パターンが下に出てくるようです。

正しい給電点の構造にしたら、きちんと上方向に放射するようになりました。
正しい給電点の時の放射パターン


 このアンテナの作り方を教えてもらった、研究室の留学生も、電波暗室で測ったら放射パターンが下に出てたって言ってたことがあったので、多分同じミスだったんでしょう。実際に作る際も、給電部を作るときに間違っていないか気をつける必要がありますね。

 GitHubにアップロードしたコードも修正して、GND板を外してもRHCPの放射が上に出るようになりました。

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